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シア・トリエ
1996年、福島大学演劇研究会を母体に満塁鳥王一座(まんるいとりきんぐいちざ)として旗揚げ。2015年からは、シア・トリエに名称を改める。福島県福島市を活動の拠点として、ポップとアート、古典と新作の間をうろうろしたりミクスチャしたりしながら、演劇表現の追求と探求を目的に、福島県福島市のATELIERブリコラージュを拠点として活動中。
結成当初より、新たな出会いを求めて県内各地のほか青森・東京・大阪・福岡など全国各地で公演を行う。また、2016年にはドイツ・ミュンヘン市、2019年に韓国・禮山郡において海外公演も実施。
発表作に、東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故の福島のとまどいをビビッドに表現した「キル兄にゃとU子さん」、没落する地主の悲哀を昭和歌謡と人形劇でコミカルに相対化した「桜の園(作:A.チェーホフ)」、町村合併により誕生したご当地アイドルのいじましい争いをコミカルに表現したノンストップ音楽劇「キョウド町グローバリズム行進曲」、大正末期の夫婦間のいざこざをスラップスティックに現代性を与えた「驟雨(作:岸田国士)」など。
近年は、地元福島市の商店街と協働した劇づくりにも積極的に取り組む。福島市・県庁通商店街が行う、闇市をモチーフにした昭和レトロイベント「夜見市(よみいち)」の会場内において、短編街頭音楽劇「愛善かつら」「君の名は」を上演。イベント空間にエネルギーに満ちた雑多な雰囲気を創出した。
大信ペリカン(演出家 劇作家 シア・トリエ代表)
1975年兵庫県生まれ。大学在学中より演劇活動を始める。1996年満塁鳥王一座(現:シア・トリエ)を旗揚げ。以来ほぼ全ての作品の作・演出を手がける。現代の地方都市に暮らす人々をユニークな言語感覚で表現する戯作と、豊富なアイディアにより舞台を賑やかに立ち上げる演出手法が特徴。自称「なんでもポップにするおじさん」。いわき芸術文化交流館アリオス主催のバックステージツアー「たんけんアリオス」における構成演出や、主に高校生を対象とした戯曲ワークショップ「いわきアリオス演劇部」講師・演出、高校演劇審査員などアウトリーチ活動にも積極的に関わる。
日本演出者協会「若手演出家コンクール」優秀賞